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大接戦制したティエムが初V

男子テニスツアーのニース・コート・ダジュール・オープン(フランス/ニース、クレー、賞金総額494,310ユーロ、優勝賞金80,000ユーロ)は23日、シングルス決勝が行われ、ノーシードの21歳D・ティエム(オーストリア)が第4シードのL・マイェール(アルゼンチン)を6-7 (8-10), 7-5, 7-6 (7-2)の大接戦の末に下し、ツアー初優勝を飾った。

この試合、第1セットは両者一歩も譲らないサービスキープを続け、タイブレークへ。タイブレークでは最後マイェールにバックハンドのダウンザラインを決められ、第1セットを落とす。

第2セットに入ってからもマイェールのストロークやドロップショットに苦戦。しかし第12ゲームで、両者を通じてこの試合初のブレークに成功したティエムがこのセットをとり、勝負の行方は第3セットへ。

運命の第3セット、第1セットに続きまたもタイブレークへ突入。最後はマイェールのフォアハンドのがアウトし、2時間48分の激闘に終止符が打たれた。

優勝を決めたティエムは、勝利の瞬間、コートへ寝転んだ。

敗れたマイェールは、ティエムとの握手後ベンチに戻ると、優勝を逃した悔しさからタオルを地面に投げつけた。

今大会ティエムは、1回戦でV・エストレージャ=ブルゴス(ドミニカ共和国)、2回戦では第6シードのN・キリオス(オーストラリア)と対戦するも、キリオスの途中棄権申し入れにより8強入り。準々決勝は昨年覇者で第3シードのE・ガルビス(ラトビア)、準決勝で第2シードのJ・イズナー(アメリカ)、決勝で第4シードのマイェールらシード勢を次々と破る快進撃でツアー初優勝を飾った。

ティエムは昨年のベット・アット・ホーム・カップで初の決勝進出を果たすも、その時はD・ゴファン(ベルギー)に敗れ、ツアー初優勝を阻まれていた。

フォアハンド・バックハンド共に豪快なフォームから強力なストロークを放つティエム。ジュニア時代は両手バックハンドだったが、片手に矯正した。また、一球一球声を出してガッツあるプレーもティエムの魅力の1つ。

ツアー初優勝を飾ったティエムは、24日からの全仏オープンに向けて弾みをつけた。1回戦ではA・ベデネ(スロベニア)と対戦する。昨年は2回戦でR・ナダル(スペイン)と対戦し、ストレートで敗れるも、観客を沸かせるプレーを披露した。

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(2015年5月24日18時11分)

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