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奈良「すごくアウェー」制す

テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は初日である24日、女子シングルス1回戦が行われ、世界ランク56位の奈良くるみ(日本)は主催者推薦で出場の18歳O・ドダン(フランス)を3-6, 7-5, 6-1の逆転で下し、2年連続の2回戦進出を果たした。試合後、奈良くるみは今回の勝利について語った。

「ファーストセットは相手のスピードに押されてしまって、自分のペースに持っていけなかった。」と、苦戦を強いられた事についてコメントした奈良くるみ。

この試合、第1セットから奈良くるみは、勢いのある18歳で地元期待の若手ドダンに攻め立てられた。

しかし、奈良くるみは第2セットの第3ゲームで初のブレークバックに成功し、流れを掴んだ。

「セカンドセットから割り切って、上手くスピードを抑えられたのが良かったと思います。」

この試合のポイントとなった第11ゲームのドダンのサービスゲーム。奈良くるみは、ドダンの強烈なストロークを全て深く返球し、得意とする粘りのプレーを見せて、この試合初となるラブゲームでのブレークに成功した。

その後、完全に試合の主導権を握った奈良くるみは、自身の特徴である「ミスの少ないテニス」でドダンを確実に追い込み、勝利を手にした。

今回の逆転勝利については「今日は相手の一方的な流れでしたけど、そこから挽回したこの1勝はすごく大きいと思います。」と、自信をつけたようだった。

また、フランス人であるドダンは地元選手ということもあり、観客は確実にドダンの味方だったため、奈良くるみにとっては完全にアウェー戦だった。

アウェーでの試合については「今日はすごくアウェーで、あまり今まで経験した事がない状況だった。けど、その中でもファイトして1ポイント1ポイント前向きに出来るようにと心掛けて、それが今日は最後勝利に繋がったと思います。」と述べた。

続く2回戦へ向けて、奈良くるみは「次もこのいい流れを崩さずに、もう1回良い試合が出来れば良いと思います。」と意気込みを語った。

勝利した奈良くるみは、2回戦で第13シードのL・サファロバ(チェコ共和国)と対戦する。

昨年の全仏オープンで、奈良くるみは2回戦に進出している。また、グランドスラムでは全豪オープン・全米オープンでの3回戦進出が自己最高成績。

現在23歳の奈良くるみは、昨年2月のリオ・オープン女子でWTAツアー初の優勝を飾っている。

その他の日本勢では土居美咲(日本)も初戦突破を決めた。男子では第5シードの錦織圭(日本)が2年ぶりの2回戦進出を果たし、伊藤竜馬(日本)、予選を勝ち抜いた西岡良仁(日本)ダニエル太郎(日本)が本戦に出場。添田豪(日本)は1回戦で敗れた。

(コメントはWOWOWから抜粋)

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(2015年5月25日4時02分)

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