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土居 吠えさせるも及ばず

テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は27日、女子シングルス2回戦が行われ、元女王で2008年全仏覇者の第7シードA・イバノビッチ(セルビア)に6-3, 3-6, 4-6の逆転で敗れた世界ランク103位の土居美咲(日本)。大金星まであと一歩だった。イバノビッチを吠えさせる善戦を見せたが、大会初の3回戦進出は叶わなかった。

互角どころか、トップ10プレーヤーのイバノビッチを上回るストローク戦で第1セットを土居美咲が先取。第2セットに入ってからもその勢いは衰えず、バックハンド側にボールを集めてイバノビッチの得意とする強烈なフォアハンドを封じた。

この日、ファーストサービスを70パーセントの確率で入れ、自身のサービスゲームでリズムを作りプレッシャーをかけ続けた土居美咲。ウィナーは36本を記録した。だが、一枚上手のイバノビッチに試合を通して5度のブレークを許してしまい、第2・3セットを連取されて2回戦で姿を消した。

イバノビッチは土居美咲から1ポイントをとるのに必死だった。ポイントをとると、必ずと言っていいほどガッツポーズ、さらに声を出して自分自身を奮い立たせていた。

グランドスラムを通して土居美咲の自己最高成績は、2011年のウィンブルドン3回戦進出。今大会1回戦でP・ツェトコフサ(チェコ共和国)にストレート勝ちして、全仏オープン初の初戦突破を決めた。

大会直前のニュルンベルガー・カップでは予選を勝ち抜き、本戦ではシード選手を次々に破る快進撃でベスト8進出を果たして全仏オープンへ臨んでいた。

一方、勝利したイバノビッチは2008年の全仏オープンで優勝、その後の世界ランキングでは1位へのぼりつめた。今年の全豪オープンでは初戦で敗れた。イバノビッチは好不調が激しく、格下に敗れる事もある。

ベスト16進出を狙うイバノビッチは、3回戦で世界ランク165位のD・ヴェキッチ(クロアチア)と対戦する。

また、この日は奈良くるみ(日本)もシングルス2回戦に登場したが、第13シードのL・サファロバ(チェコ共和国)に完敗を喫した。男子では第5シードの錦織圭(日本)が2年ぶりの3回戦進出を果たしている。

>>全仏オープン女子ドロー表<<




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(2015年5月28日5時06分)

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