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フェデラー 偉業逃し肩落とす

テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は12日、男子シングルス決勝が行われ、第2シードで33歳のR・フェデラー(スイス)は第1シードで世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)に6-7 (1-6), 7-6 (12-10), 4-6, 3-6で敗れ2年連続準優勝に終わり、3年ぶりの優勝とはならなかった。ウィンブルドン歴代最多8度目のタイトル獲得、さらにオープン化以降で最年長優勝の偉業達成は来年以降に持ち越しとなった。

今年もフェデラーが手にしたのは優勝トロフィーではなく、準優勝プレートだった。

今大会フェデラーは好調で、決勝進出を決めた時点でブレークされたのは準々決勝の1度だけ、失ったセットは3回戦の1セットのみ。さらに準決勝で第3シードのA・マレー(英国)とのBIG4対決に完勝し、波に乗った状態で決勝戦へ駒を進めていた。

だが、決勝では鉄壁の守備を誇るジョコビッチに屈して35本もの凡ミスをしてしまい、自身のサービスゲームでは4度ブレークを許した。

それでも3年ぶりのグランドスラム優勝に闘志を燃やすフェデラーは果敢にネットに出てジョコビッチにプレッシャーをかける。ポイントをとった時は右手で拳をつくり「カモン!」と自分を奮い立たせ、反撃の糸口を見つけようとした。

観客からは「ロジャー!」と声援が送られ、コーチのS・エドバーグ(スウェーデン)が立ち上がるほど、フェデラーのタイトル獲得に期待が寄せられた。

しかし、ジョコビッチの勢いは止められず2時間56分で力尽きてしまった。

「ノヴァーク(ジョコビッチ)は素晴らしかった。優勝に相応しい。」

第2セットのタイブレークでは3−6とセットポイントを握られてからの逆転だった。「セカンドセットはラッキーだった。でも、このような結果になった。タフな相手だったし、重要な場面でポイントをとってきた。」と肩を落とした。

前哨戦のゲリー・ウェバー・オープンでキャリア通算86勝目を達成。好調だっただけにタイトル獲得を逃したのは悔やまれるが、ジョコビッチのプレーがフェデラーを上回っていた。

最後にフェデラーは「未だにハングリーだし、モチベーションも維持している。」と今後も戦い続けてくれる言葉を残した。

フェデラーのウィンブルドン7勝はP・サンプラス(アメリカ)、W・レンショー(英国)に並ぶ歴代最多タイの記録で、2003−2007・2009・2012年に優勝を飾っている。

(コメントはWOWOWから抜粋)

>>ウィンブルドン対戦表<<

ウィンブルドンタオル




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