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全てのイライラ出たラオニチ

テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/ メルボルン、ハード)は29日、男子シングルス準決勝が行われ、第13シードのM・ラオニチ(カナダ)は第2シードのA・マレー(英国)に6-4, 5-7, 7-6 (7-4), 4-6, 2-6のフルセットで敗れ、四大大会初の決勝進出とはならなかった。

>>全豪オープン対戦表<<

グランドスラムで2度目の準決勝進出を果たしたラオニチは、自身初と共にカナダ人として初の決勝進出をかけて、世界ランク2位のマレーに必死に立ち向かった。

試合は普通ではないスタートを切った。第1セットの第1ゲーム、マレーのサービスをラオニチはラブゲームでブレークした。そして、続くラオニチのサービスゲームでは0−40とマレーにブレークバックのチャンスを握られるもピンチを切り抜け、このセットを先取した。

しかし第3セットの終盤、ラオニチは右太ももを痛めるアクシデントに見舞われた。メディカル・タイムアウトを要求し、第4セットでもトレーナーを呼んでマッサージなどの治療を施していた。

ラオニチは「踏んばりがきかなくなってしまい、サービスもしっかり打てなくなってしまった。そして方向転換も出来なかった。恐らく、これまでで一番心が折れてしまった試合だった。」と振り返っていた。

ファイナルセットの第1ゲームで自身のサービスをブレークされてしまったラオニチは、ベンチへ戻るとラケットを2度投げつけ折ってしまった。

「あれはきっと、全てのイライラが出てしまったんだと思う。」と普段ではそのような行為が見られないラオニチは、その時の気持ちを語っていた。

その後、マレーに攻め込まれ反撃する術をなくし、4時間の試合に終止符が打たれた。

ラオニチに異変が起きていたのを感じていたマレーだったが、試合中は自分自身に集中することを心掛けていた。決勝戦で世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。その試合でもマレーはこの日と同じような集中力が必要とされる。昨年、ジョコビッチはグランドスラムで27勝1敗という成績を叩き出している。

(STATS - AP)

>>WOWOWで全豪オープン実況中!吉崎仁康氏による現地レポート<<






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(2016年1月30日14時07分)

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