テニス関連機関である4つの団体によると、テニス界での八百長や腐敗行為に対する独自の調査には、少なくとも1年間の期間が必要だと12日に発表した。
独自の調査委員会は「国際的なプロテニス界における腐敗行為疑惑や腐敗防止への実施方法や手続きの存在の有効性を徹底的に調査する。」と語りながら、調査の期間を定めた。
テニス機関が八百長の疑惑がかけられた事案に対しての適切な調査を怠ったとするメディアの報道がきっかけとなり注目を集めたこにとなったのは、先月行われた全豪オープン期間中で、その時に今回の調査が発表された。
男子プロテニス協会のATP、女子プロテニス協会のWTA、国際テニス連盟のITF、そしてグランドスラム運営委員会の幹部によると、独自の調査委員会はテニス腐敗防止プログラムやテニス腐敗防止委員会、テニス腐敗防止プロテクション・プログラムの活動についての調査をすると語っている。
国際テニス連盟は、期限は定めないとしながら、その調査には少なくとも12カ月を要するとしている。その期間中に中間報告は出されるとされる。
ITFは、委員会は「幅広い権限」を持つと語る。それには資料の熟考を要求する権利やインタビューの施行、そして専門家の派遣などが含まれている。委員会の活動はテニス以外の機関にも及ぶ。それは海外そして国内の組織、法執行機関や賭けの相場師なども含まれる。
調査の目的は、テニスの腐敗防止や「どんな試合に対してもその結果に不正に働くような行為からの保護」を維持し、統一した規則、執行、処罰を定めることとしている。
全豪オープンは開幕直後から、テニス関連機関が八百長の証拠を隠し、この10年間でトップ50にいた16名の選手が関与したとされる事案への徹底的な調査を怠ったとするレポートを発表し大会に影を落としていた。その選手の実名は明らかにはされていない。
それとは別の結果として、ITFは今週初めに2人の審判員が永久追放となり、その他4人が調査中である事を公にした。この処分は「ガーディアン」によって伝えられた報道から導かれた。
ITFが出した声明では、カザフスタン出身のK・パルフェノフは、故意に試合のスコアを操作しそれをフェイスブックで他の関係者と連絡をとったことから2015年2月から永久追放となった。
クロアチアのD・ピトナーは、選手がコーチに明かした体調に関する情報を流し、定期的にテニスの試合への賭けを行うサイトへログインしていたとして、8月から一年間の追放処分となったとITFが明かした。
その他、個人名が明かされていない4人の関係者は、調査が行われている間は活動を禁止されている。
(STATS - AP)
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