テニスのグランドスラムである全豪オープンの期間中に受けた検査で禁止薬物の陽性反応が出たことを公にした世界ランク7位の
M・シャラポワ(ロシア)は9日に自身のフェイスブックを更新し、現在の想いを綴った。
シャラポワは1月に行われた全豪オープン期間中の検査で、あまり知られていないメルドニウムという禁止薬物の陽性反応が出ていた。そのメルドニウムは、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)が今年から禁止薬物に新たに指定したものだった。
今回の禁止薬物の陽性反応により、これまで契約を交わしていたスポーツ用品のメジャー企業であるナイキ、世界に誇るスイスの時計メーカーであるタグホイヤー、ドイツの高級車のメーカーであるポルシェの3社が今後の契約を停止すると発表している。
そんな状況の中、シャラポワは「昨日目が覚めると、メールの受信ボックスは愛情と思いやりに満ちたメールで溢れていた。すぐに開いたメールは親友からのものだった。その人はいつもたった一言で笑わせたり泣かせてくれたりする人。夜にずっと電話で話をしていた人だった。そして、今の自分を心配してくれていた。」と友人からのメールについて綴った。
続けて「またテニスをしたいと決心していることと、そのチャンスがくることを願っている。こんな状況に陥らなかったらと願うが、現実はそうではないし、これからも続く。」と現役続行の意思を示し、今後受ける処分を覚悟している様子。
さらに、シャラポワは「これまでの人生のほとんどを、汗をかき、一生懸命頑張らなければいけない生活を送ってきた。だから、またジムへ向かってしまう。」と現役生活の慣れが今も続いていることを綴り「でもそんな時、黒塗りの窓の車が沢山追いかけて来ている。古く慣れ親しんだパパラッチが、そこにはいる。」とパパラッチを警戒していた。
ツイッターでシャラポワを応援したファンについては「あなた方の素晴らしい言葉で、私に微笑みを与えてくれたことを伝えたかった。」と感謝した。
最後に「またテニスがしたいし、そのチャンスを得たい。皆さんからのメッセージは、多くの勇気を与えてくれる。ここに綴っているメッセージは、感謝の気持ちを表すもの以外他にはない。本当にありがとう。」とシャラポワ。
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