男子テニスツアーのモンテカルロ・ロレックス・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)に第1シードで出場する世界ランク1位の
N・ジョコビッチ(セルビア)が10日の会見で、自身のピークは今であると語った。
>>モンテカルロ・マスターズ対戦表<<2015年のシーズンが始まってから、ジョコビッチは出場した21大会中19大会で決勝へ進出し、そのうち15大会で優勝を飾っている。
今年2月に行われたドバイ大会では準々決勝で、第1セットを落としたところで目の炎症を訴えて途中棄権を強いられ敗退。
その試合以外で、昨年からの決勝戦以外で唯一の敗戦は、2015年のカタール・エクソンモービル・オープン準々決勝で、ビッグサーバーの
I・カルロビッチ(クロアチア)に敗れた試合だけだった。
今年3月に行われたマイアミ・オープン男子の優勝は、ジョコビッチにとってマスターズ大会28度目のタイトル獲得で、それは
R・ナダル(スペイン)のマスターズ最多27度の優勝を超える新記録となった。
同時にマイアミでの6度目のタイトル獲得は
A・アガシ(アメリカ)と並ぶ大会最多優勝で、その直前にインディアンウェルズで行われたBNPパリバ・オープン男子に続く2大会連続優勝も3年連続で達成した。
この凄まじい勢いで、ジョコビッチは生涯獲得賞金も1億ドル(約108億円)に到達しようとしている。
ナダルの1つ年下である28歳のジョコビッチは、これまで63大会で優勝を飾っている。一方のナダルは、2013年に10度の優勝を飾ったが、昨年はわずか3大会での優勝にとどまり、今年は未だ優勝していない。
「ある一面から見ると、この2年間での自分の成績には嬉しさと驚きを感じている。違う見方をすれば、このレベルにいる自分を常に期待している。どんな選手も長いテニス人生でピークを迎えるステージがある。自分にとってはそれが今だと感じている。」とジョコビッチ自身も自分の好調さを実感していた。
ジョコビッチはナダルとの対戦成績を25勝23敗としており、
R・フェデラー(スイス)とは23勝22敗、
A・マレー(英国)には22勝9敗と大差をつけている。
ジョコビッチは今年のマイアミ・オープン男子で1セットも落とさず優勝。昨年のモンテカルロ・マスターズでは決勝で
T・ベルディヒ(チェコ共和国)に対して唯一1セットを落としただけだった。
ベルディヒは「今の彼(ジョコビッチ)が成し得ていることは、他に例を見ないほどのもの。それはロジャー(フェデラー)が絶頂期の時と同じ。あの時、ロジャーは1シーズンに3試合か4試合しか負けなかった。それは昨年のジョコビッチもそうだったし、ナダルもかつてはそんな強さを見せていた。この10年間で、その3選手が交代して男子テニス界を支配している。」と話した。
今大会はシード選手が1回戦が免除のため2回戦から登場するジョコビッチは、フェデラーと同じ山にいる。初戦となる2回戦では、
J・ヴェセリ(チェコ共和国)と
T・ガバシュビリ(ロシア)の勝者と対戦する。
(STATS - AP)
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