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錦織 ジョコ追い詰め全仏弾み

男子テニスツアーのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は14日、シングルス準決勝が行われ、第6シードの錦織圭は第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)に6-2, 4-6, 6-7 (5-7)の死闘の末に敗れ、惜しくも大会初・自身3度目のマスターズ決勝進出とはならなかった。試合時間は3時間1分。

>>BNLイタリア国際対戦表<<

この試合、序盤でジョコビッチが左足を負傷するアクシデントが起きた。その状況の中でも錦織は集中力を切らさずに2度のブレークに成功して第1セットを先取する。

第2セットは両者サービスキープが続く中、第10ゲームでジョコビッチにブレークを許してしまい、勝負の行方はファイナルセットへ。

運命のファイナルセット、第2ゲームでブレークされた錦織だったが第7ゲームでブレークバックして追いつく。

その第7ゲームで錦織に押されていたジョコビッチは、自身のラケットのガットが切れていることに気付かず、主審に声をかけられるほど集中していた。

その後の第10ゲーム、錦織はジョコビッチにマッチポイントを握られるもフォアハンドのウィナーを決めてピンチをしのいだ。そして、第12ゲームをラブゲームでサービスキープし、タイブレークへ突入。

しかし、試合開始からフルスロットルで挑んでいた錦織は3-3の時に痛恨のダブルフォルトを犯してしまう。これでジョコビッチに勢いを与えてしまい、最後はリターンが返らず力尽きた。

両者は今回が11度目の対戦で錦織から2勝9敗、2014年の全米オープン準決勝から8連敗となったが、22日からの全仏オープンへ弾みをつけた。

昨年の全仏オープンでは日本男子で1933年の佐藤次郎以来82年ぶりベスト8進出の快挙を成し遂げた錦織。今年はグランドスラム初優勝を狙う。

一方、3連覇と大会5度目の優勝に王手をかけたジョコビッチは、決勝で第2シードのA・マレー(英国)と対戦する。マレーは同日の準決勝でラッキールーザーのL・プイユ(フランス)をストレートで下しての勝ち上がり。

両者は前週のマドリッド・オープン決勝でも対戦し、その時はジョコビッチがマレーを破りマスターズ歴代最多29勝目を飾った。

両者は今回が33度目の対戦で、過去はジョコビッチから23勝9敗。昨年の上海マスターズ準決勝からジョコビッチが4連勝中。


【錦織 vs ジョコビッチ 対戦成績】

<2016年>
BNLイタリア国際準決勝 N・ジョコビッチ 2-6, 6-4, 7-6 (7-5) 錦織圭

<2016年>
ムチュア・マドリッド・オープン準決勝 N・ジョコビッチ 6-3, 7-6 (7-4) 錦織圭

<2016年>
マイアミ・オープン決勝 N・ジョコビッチ 6-3, 6-3 錦織圭

<2016年>
全豪オープン準々決勝 N・ジョコビッチ 6-3, 6-2, 6-4 錦織圭

<2015年>
ATPツアー・ファイナル ラウンドロビン N・ジョコビッチ 6-1, 6-1 錦織圭

<2015年>
ローマ・マスターズ準決勝 N・ジョコビッチ 6-3, 3-6, 6-1 錦織圭

<2014年>
ATPツアー・ファイナル準決勝 N・ジョコビッチ 6-1, 3-6, 6-0 錦織圭

<2014年>
パリ・マスターズ準決勝 N・ジョコビッチ 6-2, 6-3 錦織圭

<2014年>
全米オープン準決勝 錦織圭 6-4, 1-6, 7-6 (7-4), 6-3 N・ジョコビッチ

<2011年>
スイス・インドア準決勝 錦織圭 2-6, 7-6 (7-4), 6-0 N・ジョコビッチ

<2010年>
全仏オープン2回戦 N・ジョコビッチ 6-1, 6-4, 6-4 錦織圭






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・ジョコ 錦織は「過去最高」
・ジョコ 錦織を称賛「バックハンドは世界トップ」
(2016年5月15日8時28分)

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