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異色経歴の67位 マレー戦へ

【現地レポート】

テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は大会6日目の2日、異色の経歴を持つ世界ランク67位のJ・ミルマン(オーストラリア)がセンターコートで第2シードのA・マレー(英国)とのシングルス3回戦に登場する。

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2年前に肩を負傷したミルマンは一時ツアーを離脱、世界ランキングは1,100位台にまで落ち、当時お金を稼ぐために地元オーストラリアのブリスベンでサラリーマンのアルバイトをして生計を立てていた。しかし世界で戦うことを諦め切れず、現役続行を決意。

そして、2014年は下部大会の慶応チャレンジャーなどで優勝。さらに2015年のブリスベン国際でR・フェデラー(スイス)から1セットを奪う活躍を見せた。同年に初開催された兵庫ノア・チャレンジャーでは決勝でダニエル太郎を破り、タイトルを獲得。

今年は全豪オープンで3回戦へ進出、全仏オープンでは初戦で敗れるもJ・イズナー(アメリカ)と激闘を演じた。

迎えたウィンブルドン、1回戦でA・モンタネス(スペイン)をフルセットで破り、2回戦は第26シードのB・ペール(フランス)をセットカウント3−1で下す快進撃で大会初の3回戦進出を決めた。

3回戦は、テニスの聖地であるウィンブルドンのセンターコートで地元のマレーに挑戦する。

ミルマンは「小さい頃からこのような大きいコートに立つのが夢だった。今週はいい試合をして勝っているから、センターコートに立つ権利がある。ベストを尽くすよ」と意気込んだ。

両者の3回戦は大会6日目の2日、センターコートの第2試合に組まれている。

現地ウィンブルドンでは地元のテニスクラブで子供たちにテニスを教えている世界ランク772位のM・ウィリス(英国)が第3シードのフェデラーとの2回戦へ進出し「シンデレラ・ボーイ」と大きく取り上げられていたが、ミルマンも崖っぷちから這い上がってきた「シンデレラ・ボーイ」の1人としてセンターコートに立つ。






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(2016年7月2日10時25分)

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