【現地レポート】テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は大会6日目の2日、男子シングルス3回戦が行われ、第5シードの
錦織圭が世界ランク42位の
A・クズネツォフ(ロシア)を7-5, 6-3, 7-5のストレートで下し、2年ぶりのベスト16進出を決めた。試合後の会見では、雨により2度中断したことについて「いい意味でボーっとしていた」と話した。
>>錦織vsチリッチ1ゲーム速報<<>>ウィンブルドン対戦表<<クズネツォフに2セットアップとした時点で雨が降り始め、約2時間20分の中断。再開後、2度目の雨が降るなど両者にとって厳しいコンディションの中での3回戦だった。
会見で、錦織は「普段だと嫌だけど、今日は無の状態だったので、中断しても全く何も考えなかった」と話し「自分の体と戦うことに神経を使っている。そこまで勝ちに欲が出てこない」と対戦相手だけではなく、左脇腹の怪我とも戦っていることを語った。
4回戦では第9シードの
M・チリッチ(クロアチア)と対戦する。両者がグランドスラムで顔を合わせるのは、2014年の全米オープン決勝以来。その時は錦織がストレートで敗れ準優勝に甘んじたが、その後のハードコート大会では2連勝してる。過去は錦織から7勝3敗。
チリッチはウィンブルドンで2014・2015年に2年連続でベスト8へ進出しており、今大会は1回戦で
B・ベイカー(アメリカ)、2回戦で
S・スタコフスキ(ウクライナ)、3回戦で
L・ラコ(スロバキア)を下しての勝ち上がり。
もし錦織がチリッチに勝利すると、日本男子で1995年の
松岡修造以来21年ぶりのベスト8進出となる。
【錦織圭 過去のウィンブルドン】<2015年>
・2回戦 敗退
S・ヒラルド(コロンビア) 棄権
・1回戦 勝利
S・ボレッリ(イタリア) 6-3, 6-7 (4-7), 6-2, 3-6, 6-3
<2014年>
・4回戦 敗退 M・ラオニチ 6-4, 1-6, 6-7 (4-7), 3-6
・3回戦 勝利 S・ボレッリ 3-6, 6-3, 4-6, 7-6 (7-4), 6-4
・2回戦 勝利
D・クドラ(アメリカ) 6-3, 6-2, 6-1
・1回戦 勝利
K・ド=シェッパー(フランス) 6-4, 7-6 (7-5), 7-5
<2013年>
・3回戦 敗退
A・セッピ(イタリア) 6-3, 2-6, 7-6 (7-4), 1-6, 4-6
・2回戦 勝利 L・マイェール 7-6 (7-5), 6-4, 6-2
・1回戦 勝利
M・エブデン(オーストラリア) 6-2, 6-4, 6-3
<2012年>
・3回戦 敗退
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン) 3-6, 6-7 (3-7), 1-6
・2回戦 勝利
F・セラ(フランス) 6-3, 7-5, 6-2
・1回戦 勝利
M・ククシュキン(カザフスタン) 7-5, 6-3, 6-4
<2011年>
・1回戦 敗退
L・ヒューイット(オーストラリア) 1-6, 6-7 (4-7), 7-6 (9-7), 3-6
<2010年>
・1回戦 敗退
R・ナダル(スペイン) 2-6, 4-6, 4-6
<2008年>
・1回戦 敗退
M・ジケル(フランス) 6-4, 5-7, 途中棄権
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