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元女王に惜敗「勝ち見えてた」

テイラー・タウンセンド
惜しくも敗れた20歳のタウンセンド
画像提供: tennis365.net
テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は大会初日の29日、女子シングルス1回戦が行われ、予選を勝ち抜いた20歳のT・タウンセンド(アメリカ)は元世界ランク1位のC・ウォズニアキ(デンマーク)に6-4, 3-6, 4-6の逆転で敗れ、惜しくも初戦突破とはならなかった。

>>全米オープン対戦表<<

会場のビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センターに、今年から新設されたグランドスタンド・スタジアムの第1試合に組まれたこの試合、20歳で予選を勝ち上がったタウンセンドは、ほぼ満員に埋まった8,000人の観客からの声援を受け、約33度の暑さの中でファイナルセットもサウスポーからの安定したストロークを武器にゲームカウント4−3とリードしていた。

しかし、第9ゲームでブレークを許してゲームカウント4−5にすると、続くウォズニアキのサービング・フォー・ザ・マッチをしのげず2時間12分で敗れた。

世界ランク146位のタウンセンドは「勝ちが見えていた。あとちょっとだった」と勝利が目前だったことを実感していた。





普段アトランタで練習しているタウンセンドは、スライスも多用するなど安定したストロークを見せたが、ウォズニアキも安定したストロークと2014年にニューヨーク・シティ・マラソンを完走するほどの体力とフットワークを武器に、最後まで勝敗の行方が分からない展開だった。

「かなり自信に繋がる試合だった。なぜなら彼女(ウォズニアキ)のような長いラリー戦を制するスタイルの選手と対等に戦えた」とタウンセンドは敗戦ながらも、自信を見い出していた。

この日はヒートポリシーが適応されたが、その時に女子選手に与えられるセット間の10分のトイレット・ブレークは、両者使用することはなかった。ただ、ウォズニアキは氷を詰めたタオルを何度か要求し、体を冷やすだけだった。

これまでのシングルスで34勝16敗の成績のタウンセンドは、先週行われた予選3試合に勝利して本戦の舞台に立った。

そして新しいコートの第1試合でプレー出来ることを「本当にハッピー」とコメント。

「観客が入ってくるまで、こんなに大きなスタジアムだと気付かなかった。段々満員に近くなっていって、声援を送ってくれるようになった。そんなことは恐れ多いと感じていた。本当に綺麗なスタジアムだった」と素直な感想を述べた。

2014年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)3回戦進出がグランドスラム自己最高成績のタウンセンドは、そこで大きなステージでの経験を学んだという。

「あまり自分を責めることは出来ない。今日戦ったような、頑張らなければならなかった瞬間では、もっと何か出来たはず。もっとコートで戦っていたい、何とかしなければと思わせてくれた。ただ、努力して良いプレーをするだけ」と前向きな姿勢を見せた。

一方、かつて世界ランク1位へ上り詰めたウォズニアキだったが、今年は足首の怪我で約2カ月のツアー離脱を強いられ、世界ランキングも74位へ落としている。直前に行われたコネチカット・オープンに主催者推薦で出場したが初戦敗退。その大会は、かつてウォズニアキが4度の優勝を飾った思い出のある大会だった。





「現時点では、こうして健康にプレー出来ることだけで幸せ」と話すウォズニアキはニューヨークで暮らすこともあり、全米オープン期間中は自身のアパートで過ごしている。

「自分の家に滞在出来るのは、とても良いこと。料理も作れるし、夜もぐっすり眠れる」と良い環境で試合に臨めていると明かした。

2回戦では、第9シードのS・クズネツォワ(ロシア)と対戦する。この日、クズネツォワはF・スキアボーネ(イタリア)を6-1, 6-2のストレートで下しての勝ち上がり。

(STATS - AP)






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(2016年8月30日14時33分)

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