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第1シード 史上初の初戦敗退

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は28日、世界ランク40位のE・マカロバ(ロシア)に2-6, 2-6のストレートで敗れ、女子の第1シードとして大会史上初の初戦敗退を喫したA・ケルバー(ドイツ)が試合後の会見で「彼女(マカロバ)がとても良いプレーをしていて、1回戦としてはとてもタフな相手だった」と試合を振り返った。

>>錦織ら全仏OP対戦表<<

この日、ケルバーはマカロバに6度のブレークを許し、1時間22分で敗れた。

29歳のケルバーは、今季ここまで19勝13敗で未だタイトルを獲得できていない。ムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、プレミア マンダトリー)では3回戦進出を果たしたが、ポルシェ・テニス・グランプリ(ドイツ/シュトゥットガルト、レッドクレー、WTA プレミア)とBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、WTAプレミア)では初戦で敗れるなど、クレーで苦しい戦いが続いた。

思うような結果を残せなかったクレーシーズンについては「特にフットワークであまり良い感触ではない。良く分からないが、上手くスライド出来ないからかも知れない。いつもは上手く動けるのに、クレーでは難しく感じてしまう」と分析したケルバー。

続けて「これからの数週間で何をして芝のシーズンに備えるかを考える時間はまだある。もちろん、今年のクレーコートシーズンがあまり良い物ではなかった事には落胆している。最後に良かったのは、そのシーズンが終わったという事。芝へ向けて何が一番の準備になるかを考えるのは確実にすると思う」と全仏オープン後に始まる芝のシーズンに向けて語った。

ケルバーは昨年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)でタイトルを獲得。大会後には、長年女王の座に居座っていたS・ウィリアムズ(アメリカ)を抜いて世界ランク1位に輝いた。

世界ランク1位として戦うのは難しいかと問われたケルバーは「もちろん難しい。特に自分のテニスはフットワークが重要でどんなボールにも食らい付くのが持ち味。いつもウィナーを狙ったり、良いサービスを打つようなものではない。タフな試合をたくさん戦ったり、フルセットの試合をたくさん勝ち抜いたりするもの」

「だから、世界1位だろうと10位だろうと何位だろうと、最初のポイントから勝利へ向けて戦うことが必要。それが自分のテニス」と心境を語った。

29日に行われたシングルス1回戦では、第2シードのKa・プリスコバ(チェコ共和国)、第4シードのG・ムグルサ(スペイン)、第11シードのC・ウォズニアキ、第13シードのK・ムラデノヴィック(フランス)らがシード勢が初戦突破を果たした。






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