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フェデラー 復活までの苦悩

テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は12日、男子シングルス準々決勝が行われ、4年連続のベスト4進出を果たした第3シードのR・フェデラー(スイス)が試合後の会見で、怪我に悩まされた昨年について「簡単なものではなかった」と明かした。

>>ウィンブルドン対戦表<<

現在35歳のフェデラーは、昨年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)を欠場し、グランドスラム65回連続出場の記録に終止符が打たれた。

「昨年の全仏オープンが最初だった。フィットネス・トレーナーとトレーニングをしていた。10分後に、パリで何をしているのか真剣に分からなくなった。膝は腫れ上がっていた。全く準備は出来ていなかった。腰もおかしかったし、膝も良くなかった」

「それで一体何が出来るのか。トレーニングをせずに、1時間半ほど話し合いをした。その後、練習を行ったけど悪いとは感じなかった。けど、これではうまくいくはずがないと感じた。チームとして欠場を決めた。それを公にした時は、少し寂しくもあった。グランドスラムの連続出場が続いていたから。でも、健康の方がより一層大切だった」

2016年のウィンブルドン準決勝敗退後、フェデラーは全大会を欠場し、2017年に備えた。そして、今年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)では頂点に上り詰め、完全復活を印象付けた。さらに、その後のマスターズ2大会でもタイトルを獲得。

クレーシーズンは全大会をスキップして芝のシーズンに照準を合わせ、この日は第6シードのM・ラオニッチ(カナダ)を6-4, 6-2, 7-6 (7-4)のストレートで下した。

会見では、コーチのI・リュビチッチ(クロアチア)について「良き友人。イヴァン(リュビチッチ)は以前からよく知っていた。彼とは家族ぐるみで親しい。現役時代を共に戦った選手で初めてコーチにした人物。それは面白いと感じている。これほど、今のチームに満足することはない」と述べた。

2年ぶりの決勝進出に向け、フェデラーは準決勝で第11シードのT・ベルディヒ(チェコ共和国)と対戦する。ベルディヒは準々決勝で第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)の途中棄権により4強へ駒を進めている。






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(2017年7月13日13時30分)

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