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フェデラー 有終の美ならず

男子テニスの最終戦であるNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)は18日、シングルス準決勝が行われ、第2シードのR・フェデラー(スイス)は第7シードのD・ゴファン(ベルギー)に6-2, 3-6, 4-6の逆転で敗れ、決勝進出を逃した。

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試合後の会見で、ATPファイナルズ歴代最多6度の優勝を誇るフェデラーは「彼(ゴファン)がレベルを上げ、それについていけなかった。残念な試合となってしまったけど、最終的に彼が素晴らしいテニスをしていた。ここは自分が好きなコートだから、この敗戦は少し失望してしまう。チャンスがありながら、ものにできなかった」と敗北を認めた。

今年けがから復帰したフェデラーは全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)やウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)を含む7大会で優勝し、2017年最後の今大会で有終の美を狙っていた。

ATPファイナルズで4連覇の偉業を成し遂げているN・ジョコビッチ(セルビア)や昨年覇者のA・マレー(イギリス)らが不在、世界ランク1位のR・ナダル(スペイン)は棄権。さらにグループ・ボリス ベッカーを3戦全勝の1位通過で準決勝進出、4強の3選手に過去負けなしと、フェデラーにとって好条件が揃っていた。

準決勝の相手は過去6連勝と相性が良いゴファン。この日、フェデラーは観客を魅了するプレーで第1セットを危なげなく先取。しかし、第2セットの第2ゲームでブレークを許すとセットカウント1−1に追いつかれ、ファイナルセットは勢いが衰えないゴファンに屈して初の敗戦を喫し、1時間45分で準決勝敗退となった。

一方、フェデラーに7度目の挑戦で初勝利をあげたゴファンは、決勝で第6シードのG・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。ディミトロフは準決勝で第8シードのJ・ソック(アメリカ)を逆転で破っての勝ち上がり。

今大会のシングルスはグループ・ピート サンプラスとグループ・ボリス ベッカーに分かれ、各グループの4選手が総当り戦を行う。各グループの上位2名が決勝トーナメントへ進出し、1位通過者はもう一方のグループの2位通過者と準決勝で対戦する。

獲得ポイントは予選ラウンドロビンで1勝する毎に200ポイント、決勝進出で400ポイント、優勝すると500ポイント、最大で1,500ポイントを獲得する。

【グループ・ピート サンプラス】
(1)R・ナダル 0勝1敗
(4)D・ティーム(オーストリア) 1勝2敗
(6)G・ディミトロフ 2勝0敗
(7)D・ゴファン 2勝1敗
(補)P・カレノ=ブスタ(スペイン) 0勝1敗

【グループ・ボリス ベッカー】
(2)R・フェデラー 3勝0敗
(3)A・ズベレフ(ドイツ) 1勝2敗
(5)M・チリッチ(クロアチア) 0勝3敗
(8)J・ソック 2勝1敗

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(2017年11月19日9時25分)

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