2018年1月8日、オーストラリアのシドニーで開催されるエキシビション・マッチ「ファスト4」に
N・キリオス(オーストラリア)、
G・ディミトロフ(ブルガリア)、
A・ズベレフ(ドイツ)らが揃って出場する。
今回で4年連続開催の「ファスト4」は、ATPツアーのシドニー国際(オーストラリア/シドニー、ハード、ATP250)の大会期間中に、初めてシドニー・オリンピック・パーク・テニス・センターのケン・ローズウォール・アリーナで行われる。
2017年の「ファスト4」で
R・ナダル(スペイン)に勝利したキリオスは「ここシドニーでこのファスト4をプレーするのは大きな喜び。ケン・ローズウォール・アリーナでプレーできることを楽しみにしている」と語った。
また、世界ランク21位のキリオスは、同3位のディミトロフと同4位のズベレフとはツアーの中でも親しくしている選手だと話した。
「このエキシビションのレベルは高いけど、ディミトロフやズベレフの出場でそれがより高くなると思う。ズベレフとはもかなり前からの友人で、ジュニアの頃から戦っていた。今年彼(ズベレフ)は素晴らしいテニスをしていた」と述べた。
続けて「ディミトロフも再び万全の状態に戻り、シーズンを3位で終えた。数カ月前に彼(ディミトロフ)は自分の手助けをしてくれた。そんな彼が成功を収めるのを見ると、彼以上に相応しい選手はいないだろう」とディミトロフへの思いも加えた。
「ファスト4は通常のツアーとは少し違う。大切なポイントやプレッシャーがかかるポイントが早く訪れる。それは観客にとっても楽しめるもので、展開も早くエキサイティング。たくさんの観客に囲まれた雰囲気は本当に楽しくて、今年参加したファスト4も素晴らしい経験になった。このフォーマットを促進させることや、それに参加できることは最高のこと」
キリオスの2017年シーズンを振り返ると、8月のW&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)でツアー100勝目を飾り、
N・ジョコビッチ(セルビア)を2度も倒す活躍を含めトップ5から4度の勝利をあげた。今季は2度のツアー準優勝、シーズンを通して31勝をあげた。
26歳のディミトロフは、シーズンを締めくくるツアー最終戦のNitto ATPファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)で優勝を果たし、自己最高を更新する世界ランク3位でシーズンを終えるなどベストシーズンを送った。
今季はW&Sオープンのマスターズ初優勝を含む4度の優勝を飾り、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)ではベスト4へ進出した。
ドイツ期待の若手である20歳のズベレフもシーズンを通して55勝をあげ、マスターズ大会で2度の優勝を含む5度のタイトルを獲得するキャリアベストのシーズンを送った。
今季はフェデラーをはじめ、ジョコビッチ、
S・ワウリンカ(スイス)にも勝利し、すでにトップ10選手から11度の勝利をあげた。
「ファスト4」は、2015年にフェデラーと
L・ヒューイット(オーストラリア)によってフォーマットを変更してシドニーで開催され、世界へ発信された。基本的には通常のテニスの公式戦と大きくは変わらないが、素早く、エキサイティング、短時間で試合が決まるように工夫されている。
ネットインのサービスはそのまま続行され、デュースはなく40−40からはサドンデス、4ゲーム先取で1セットが終わる。3−3でタイブレークになる。
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