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10時間の運転後 全仏OP勝利

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は28日、男子シングルス1回戦が行われ、世界ランク190位のM・トランジェリティ(アルゼンチン)が同206位のB・トミック(オーストラリア)を6-4, 5-7, 6-4, 6-4で破り、3年連続の初戦突破を果たした。

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28歳のトランジェリティは今大会の予選決勝で敗退。その後はスペインのバルセロナへ移動していたが、ラッキールーザーでの本戦入を27日に伝えられた。

そして、急きょバルセロナからパリまで約10時間の運転をこなした。28日には運転の疲れを見せず16本のサービスエースを決め、予選から勝ち上がってきた元世界ランク17位のトミックを2時間54分で下した。

試合後の会見でトランジェリティは多くの記者の前で語った。

「家族と(バルセロナの)家にいた。兄弟や祖母、母が1週間前にアルゼンチンから来ていて、みんなパリへ来る予定だったけど予選で負けてしまっから、今住んでいるバルセロナへ帰った。車を借りて美しい街を観光しようとしていた。するとコーチから『ほら、サフワットがラッキールーザーで試合をしている。見てみろ。きみも本戦に入れるかもしれないから聞いてみろ』と昨日言われた。その時、シャワーを浴びていた祖母にパリへ行くぞと伝えた。飛行機は何便もキャンセルになっていたらしいから信用できなかった。電車もなかったから、選択肢は車しかなかった」

また、パリへ来る決断は「5分。5分もかからなかった。それから30分で荷物をまとめてすぐに出た」と明かした。

トランジェリティは27日の13時にバルセロナを出発。それから約10時間運転し、23時に到着した。

「10時間のドライブだった。アルゼンチン出身の自分にとっては、ブエノスアイレスに住んでいなければ何千キロも街はない。だから、それくらい大したことではない。こんなことは慣れている。ここへは高速道路もあった。完璧だった」

「信じられないかもしれないけど、昨日から分かっていたから、精神的には試合への準備はできていた。何のプレッシャーもなかった。なぜなら、自分は木曜日に負けていたから。金曜日もテニスはしなかったし、土曜日も練習しなかった。日曜日だって何もしていなかった。今日ウォーミングアップをしてコートへ行っただけ」

「とてもリラックスしている。自分にとっては完璧。なぜなら、予選で負けてここを去り、バーベキューを食べていた。アルゼンチンではバーベキューを食べるために生きているようなもの。リラックスしていた。いつものようにね」

2回戦でトランジェリティは、世界ランク72位のM・チェッキナート(イタリア)と対戦する。今年4月のガスプロム・ハンガリアン・オープン(ハンガリー/ブダペスト、レッドクレー、ATP250)でツアー初優勝を飾ったチェッキナートは、1回戦で同94位のM・コピル(ルーマニア)に2セットダウンからの大逆転勝利をおさめている。

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【放送予定】
2018年5月27日(日)〜6月10日(日)
 
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(2018年5月29日16時03分)

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