テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は10日、女子ダブルス決勝が行われ、
穂積絵莉/
二宮真琴組は第6シードのB・クレチコバ(チェコ共和国)/
K・シニアコバ(チェコ)組に3-6, 3-6のストレートで敗れ、日本人女子のペアで史上初の四大大会優勝とはならなかった。
>>全仏OP対戦表<<決勝戦、穂積/ 二宮組はクレチコバ/ シニアコバ組の強烈なサービスやネットプレーに対応できず、第1セットを落とす。第2セットも流れを掴むことができず、1時間5分で力尽きた。
表彰式のスピーチで穂積は大会関係者、応援してくれたチームのメンバーらに英語で感謝の意を伝えた。
しかし、二宮は用意していた紙を見ながら「チーム、家族、スポンサーに感謝します。みなさん、ありがとう」と英語でスピーチした。
試合後の会見で、二宮は「穂積さんのコーチに(英語の)文章を考えてもらい、それをメモした。覚えることができなかったので、がっつりメモを見て話しました」と明かした。
決勝戦について、穂積は「本当に悔しい。ファミリーボックスを見ると涙が出そうで、こらえていました。ここまでこれたことがうれしいですし、すごくいい経験になったので、絶対次につながると思います。下を向くようなことではないです」とコメント。
この日、ファミリーボックスには穂積の母親も観戦しており「母は『勝ち負けよりも、いいプレーをしてくれてばいい』と言っていました。今日はいいプレーを出すことができなくて残念ですが、センターコートのファミリーボックスにつれてくることができ、応援して観てもらったことがうれしいです」と述べた。
二宮は「今日は相手にやられたという感じが強かった。相手から学ぶことも多くて、次に活かせると思いました」と振り返った。
決勝で敗れた2人は優勝トロフィーではなく、準優勝のプレートを受け取った。二宮は「トロフィーにチューしたかったです。イメトレはしていました」と笑顔で話し、会見場の笑いを誘った。
今後について、穂積は「今回でかなり自信になったので、グランドスラムで優勝するチャンスはあると感じました。1回戦から準決勝までは2人でいいプレーができたので、勝てない相手はいないと心底思った。なので、グランドスラムで優勝するチャンスは絶対にくると思っています」と意気込んだ。
また、二宮はダブルスに専念する考えであることを明かした。
「日本人と組んで東京オリンピックを目指したいというのがあります。ウィンブルドンでベスト4に入った時は、たまたまという思いもありました。でも、今回決勝までこれて、ちゃんとやればできるんだと思いました。今回のプレーや結果でダブルスを極めようかなという思いも強くなりました」
「去年のウィンブルドンで勝ってから、そういう思いが頭をよぎっていて、コーチにも相談したり、家族とも話したりしました。シングルスで勝ちたいという思いが強かったです。東京オリンピックでメダルを取れるチャンスがあるなら『ダブルス』と思った」
今大会、穂積/ 二宮組は1回戦で
P・エルコグ(スロベニア)/
A・ヴァン=ウィットバンク(ベルギー)組、2回戦で第11シードの
R・コップス=ジョーンズ(アメリカ)/
A・グローネフェルド(ドイツ)組、3回戦で第5シードのG・ダブロウスキ (カナダ) /Y・チュ (中国) 組、準々決勝で第1シードの
T・バボス(ハンガリー)/ K・ムラデノヴィック組、準決勝で第8シードのチャン・ハオチン(台湾)/ ヤン・シン(中国)組を次々と破る快進撃で、日本人女子ペアでは史上初となる四大大会決勝進出を果たしていた。
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【放送予定】
2018年6月18日(月)〜6月24日(日)
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