テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は10日、男子シングルス決勝が行われ、第7シードの
D・ティーム(オーストリア)は第1シードの
R・ナダル(スペイン)に4-6, 3-6, 2-6のストレートで敗れ、四大大会初優勝とはならなかった。
>>全仏OP対戦表<<オーストリア人で1995年の
T・ムスター(オーストリア)以来23年ぶりの全仏オープン制覇を狙っていたティームだったが、この日はナダルにバックハンド側へボールを集められ、主導権を握られた。第3セットは挽回のチャンスがあったが、2時間42分で力尽きた。
試合後の会見で、ティームは「彼(ナダル)と決勝で戦えたのは、最高のこと。けど、今日の結果には落胆している。今日は決勝だった。本当に勝ちたかった。全てを出しきった。そして、今日は敗者だった。最終的に最高の日にはならなかった」と振り返った。
四大大会初の決勝の舞台を経験したティームは「彼は素晴らしいプレーをしていたし、ここで11回も優勝している理由が分かったと思う。自分にとっては、これが最後のグランドスラムの決勝にはならないだろうという自信になったし、また決勝へ進むのは最大の目標」とコメント。
「最初のグランドスラム決勝を戦うのは特別だった。とても落ち着いていたし、他の試合へ臨むのと同じように臨まなければならないのは分かっていた。だから今日の試合も他の試合と同じように向かおうとした」
全仏オープンで11度目の優勝を飾ったナダルについては「1つや2つだけでは語れない。もし1つのグランドスラムで11回も優勝するとしたら、それは本当に異例のことだし、驚くべきこと。技術や才能、それを達成する多大な努力が必要だと思う」と脱帽していた。
今年5月のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)準々決勝ではナダルをストレートで破っていたが、この日は逆の展開となった。
「マドリッドは標高が高いという違いは、もちろんあると思う。ここはコートが本当に広い。リターンをコートの後ろで打てる。それは彼にとってアドバンテージ。自分にとっても、他の選手との対戦ではアドバンテージになっているけどね。ここのボールも好き。お互い、ここのコンディションが大好きだと思うけど、彼の方がきっとそうなんだと思う」
表彰式でトロフィーを受け取ったナダルは涙を流した。ティームは「驚きはしなかった。11回も優勝することが、どんな気持ちかは自分には分からない。彼以外の誰も分からないと思う」と述べた。
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2018年6月18日(月)〜6月24日(日)
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