現在開催中のBRDブカレスト・オープン(ルーマニア/ブカレスト、レッドクレー、インターナショナル)は18日に大会公式サイトで、世界ランク125位の
A・ドゥルゲル(ルーマニア)が同14位の
V・ウィリアムズ(アメリカ)からウエアの提供を受けていた過去を明かした。
29歳のドゥルゲルは2015年にけがで苦しんでいる期間、ヴィーナスが立ち上げたブランド「Eleven」のテニスウエアを着用していた。
その経緯についてドゥルゲルは「最初の手術の後はスポンサーがつかなかった。ランキングがあまりにも下がってしまったから、誰も私に興味を持ってくれなかった。だからヴィーナスにお願いした。他の選手たちがElevenを着ているのを見ていたから、いくつか私にも送ってくれないかと。彼女(ヴィーナス)はローマからウエアが入ったバッグを送ってくれて、そのシーズンはずっと送り続けてくれた」と語った。
「彼女のウエアはとても可愛いし、自分の試合の写真をいつも見せていた。その1年後にセルジオ・タッキーニと契約することになった時、彼女にそれを伝えると『それで問題はない』と言ってくれた。なぜなら彼女のブランドのウエアは、契約がない人にだけ与えられていたから。彼女のことは大好きで、選手してもとても尊敬している」
今年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)でドゥルゲルは予選を勝ち抜き、本戦の2回戦ではヴィーナスと対戦。6-4, 0-6, 1-6の逆転で敗れていた。
「とても接戦となった第1セットを取ることができた。自分のレベルが下がるかもしれないと少し思っていたら、第2セットの序盤でブレークされてしまった。
S・ウィリアムズ(アメリカ)やヴィーナスと芝で対戦すると、0−3からの逆転はかなり難しい。第3セットは簡単なボレーミスなどで2−2にできるところを1−3にされてしまい、1−4になった。ヴィーナスやセリーナに先にリードされてしまうと、追いつくのは難しい。彼女たちはゾーンに入ってどんどん攻めてくる」
現在開催中のBRDブカレスト・オープン1回戦で第7シードの
P・パルメンティエ(フランス)に6-2, 1-6, 4-6の逆転で敗れたドゥルゲルは「思っていたより、いい試合ができた。でも、第3セットで4−2とリードした時、なるべく早く試合を終わらせたくなってしまった。なぜなら、肉体的に苦しんでいたから。ちょっとミスが出てしまい、ラリーで問題に直面してしまった。その後も戦略を守り、辛抱強くプレーすべきだった。でも、それは簡単ではなかった。それまでの2日間は熱も出ていて、風邪を引いていた」と振り返った。
元世界ランク26位のドゥルゲルは、膝の故障を抱えながら戦い続けていることも語った。
「またトップ選手と対戦できることに喜びを感じていた。自分のレベルはそれくらいはあるとは思っていたけど、サーキットの大会ばかり出ているとトップ選手とのタフな試合に負けてしまうことが多くなり、疑問を感じ始めてしまう。負けると自信を失ってしまう。今は体がフィットし、膝の状態もいい。それが1番不安だった。日々回復させなければいけない。薬を飲んで痛みに対処すれば、プレーはできる」
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