男子テニス協会のATPは28日、32歳の
P・アンドゥハル(スペイン)を特集した。
ATPチャレンジャーを戦っている全ての選手にとって、多大な努力を積みながらシーズンの終わりをトップ100入りで締めくくれることは最大の目標。それは成功をおさめたという証であり、次のシーズンではATPツアーへ戦場を移すというサインでもある。
1年前、アンドゥハルは世界ランク1,701位だった。元トップ50でATPツアー3度の優勝を誇るベテランのアンドゥハルは、テニス人生で最高の経験をしていた。しかし3度にわたる肘の手術と苦悩を続け、コートに立てるかどうか疑問だった。
それは今シーズンをトップ100入りで終えられたことを、より特別なものにしていた。
32歳のアンドゥハルは最高の形でシーズンを締めくくった。1,619位も上昇させて世界ランク82位にたどり着き、トップ100の選手で最大のジャンプアップを見せた。さらに2004年の
T・ハース(ドイツ)(1,702位)と
T・ヨハンソン(スウェーデン)(1,689位)が見せた驚きのジャンプアップ以来となる最大の上昇となった。
ATPの公式サイトには「可能だと思えなかった。とてもうれしい。実際シーズンが始まった時は肘がどんな反応を示すか、コートで最高の状態に戻れるかも分からなかった。今シーズンは新しい肘の問題を含む苦悩もあった」とアンドゥハルのコメントが掲載されている。
今シーズン序盤は、ATPツアーやATPチャレンジャーの出場が約15カ月ぶりだった。その期間は3度の肘の手術からの治療を続けていた。アンドゥハルはすぐに元のテニスを取り戻すかと思われた。
4月にはスペインで行われたフェレーロ・チャレンジャーとモロッコのATP250の2つで優勝を飾り世界ランキングを一気に上げた。モロッコの決勝で
K・エドモンド(イギリス)を破ったのは3年ぶりとなるトップ50選手からの勝利で、世界ランクも153位へ上昇した。また、この20年間のATPツアーで最もランキングの低いチャンピオンとなった。
アンドゥハルの快進撃は、これで終わらなかった。10月に行われたイタリアのフローレンス・チャレンジャーと、シーズン最後の大会となったブエノスアイレスのATPチャレンジャーで優勝を飾った。ブエノスアイレスでは1セットも落とさずにタイトルを獲得した。
「今シーズンはクレイジーだった。シーズンが始まった時はランキングもなく、肘がどうなるかも分からなかった。今は世界ランクも82位でシーズンを終えられ、全豪オープンにもストレートインできる」
「
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