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ラケット問題 ペール明かす

テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は3日、男子シングルス4回戦が行われ、世界ランク38位のB・ペール(フランス)は第7シードの錦織圭に2-6, 7-6 (10-8), 2-6, 7-6 (10-8), 5-7のフルセットで敗れ、惜しくも自身初の四大大会ベスト8進出とはならなかった。

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この試合は2日に行われたが、ペールからセットカウント1−2の時点で日没順延となっていた。再開後、ペールは第4セットで錦織に握られたマッチポイントをしのぐ粘りでファイナルセットへ持ち込み、ゲームカウント4−1とリードした。

しかし、錦織に挽回を許すと第11・第12ゲームを連取され、2日がかりの死闘の末に力尽きた。

試合後の会見では「第3セットか第4セットで負けそうだった試合。精神的にはつらい。負けて、とても悲しい」と肩を落とした。

前日の第3セットでゲームカウント1−4とリードされたペールは第5ゲームを終えた時点で、ストリングの張替えを要求したラケットが手元にこないことに怒りをあらわにしていた。

「ラケットを持っていなかったのか?」と聞かれたペールは「バッグの中に4本あった。十分だ。僕がたくさんラケットを持つことは、ほとんどない。1本は5分後にフレームが壊れ、もう1本はストリングのテンションが低すぎた。もう1本はストリンガーから戻ってくるのに45分もかかった」と当時の状況を明かした。

「言い訳はしない。もし昨日2セットダウンになっていたら、ストリンガーは関係ないから。でも僕のラケットは残り1本しかなかった。主審に『僕のラケットはどこだ?』と聞くと、彼は『わからない』と答えた。40分も待った。普通はストリングを張るのに15分ぐらいだ。だから40分は、あまりにも長すぎた」

「とても集中していてた。ベスト16にいるから、素晴らしいプレーをしたかった。持っていたラケットはフレームが壊れているもの、ストリングが緩いもの、使用している残りの1本だけだった。僕は『このラケットのストリングが切れたらどうしよう』と思っていた。危機だった。もし、そこでストリングが切れたら、観客の誰かにラケットを借りようと思った。ローランギャロスの歴史上、そんなのは見たことがない」

一方、勝利した錦織は、準々決勝で第2シードのR・ナダル(スペイン)と対戦する。ナダルは4回戦で世界ランク78位のJ・ロンデロ(アルゼンチン)をストレートで下しての勝ち上がり。

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(2019年6月4日7時03分)

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