男子プロテニス協会のATP公式サイトスペイン語版は17日に元世界ランク1位の
C・モヤ(スペイン)のインタビューを掲載した。2004年に優勝したBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)について語っている。
>>YouTube テニス365チャンネル<<【ダニエル 太郎】後編 ラケットバッグの中を公開、苦悩の2019年を明かすキャリア通算20度の優勝を誇るモヤは現在44歳。1998年に全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)とモンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッド クレー、 ATP1000)を制覇すると翌年には世界ランク1位を獲得した。その後2002年にはW&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)を含む4つの大会で優勝を果たした。
今回、モヤは2004年のBNLイタリア国際での1週間を回想。モヤにとって同大会の優勝は通算17個目のトロフィーであり、「ATPマスターズ1000」3度目の制覇となった。
「ローマではそれまであまりうまくいかなかったんだ。何故かはわからないけどね。大会は好きだし、そこでのプレーも本当に好きだったんだけど結果だけ出ていなかった。モンテカルロ、バルセロナ、パリとクレーコートで行われる大会の中で最も成功していないトーナメントだった」
「他のクレーではうまくいっていたのになんでだろうね?シンシナティでも同じことが起きたんだ。それはハードだったけど、それまで勝てなかったのに突然優勝できた」
当時27歳のモヤは1回戦で
A・マルティン(スペイン)をストレートで下すと、2回戦では
I・リュビチッチ(クロアチア)、3回戦で
I・カルロビッチ(クロアチア)を撃破し8強入りを果たした。
「カルロビッチはいつもタフだった。ハードコートでは勝てていたんだけど、拮抗していた。彼は僕にとっては居心地の悪い選手だったね。でもその年は少しずつうまくいき始めていたんだ。大会に出るときは、優勝することを考えてはいなかったんだ。最初の数日を乗り越えることを思っていたし、準々決勝から『自分の試合』を見つけられるように、自身の気持ちを確認していた」
その後、準々決勝で
A・パベル(ルーマニア)、準決勝で
M・サバレタ(アルゼンチン)を下して決勝に進出し、
D・ナルバンディアン(アルゼンチン)と顔を合わせた。
「ナルバンディアンは僕の友人の1人で、当時からそうだったんだ。ダビッド(ナルバンディアン)もまた僕と同じで時々気が散る選手だった。彼は決勝の舞台になると最高のプレーをするから、当たるなら序盤が良かったんだけど、僕も段々ペースに慣れてきて良いテニスができたんだ」
最後にモヤは、現役時代に通算3度獲得した「ATPマスターズ1000」というタイトルについて語った。
「このタイトルは本当に切望されているトロフィーだ。フェデラーやジョコビッチ、ナダルにとっては貴重なものの1つだと思うが、他の選手にとっては違うかもしれない。何もタイトルを持っていない人たちにとっては、文字通り『最高のもの』だよ」
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