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8年ぶり復帰「全てが楽しい」

女子プロテニス協会のWTA公式サイトは21日、元世界ランク1位のK・クレイステルス(ベルギー)のコメントを掲載した。今年2月の復帰戦や現時点の目標について語っている。

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36歳のクレイステルスは2007年に出産のため1度引退を表明したが、2009年に復帰し、同年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)を制覇。翌年も優勝を飾り連覇を達成すると、2011年には全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)でトロフィを掲げた。

その後2012年に29歳で再び引退を決断し競技から離れていたが今年2月に復帰。ドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権(アラブ首長国連邦/ドバイ、ハード、WTAプレミア)に出場した。

クレイステルスはG・ムグルサ(スペイン)に2-6, 6-7(6-8)のストレートで敗れた復帰戦について「長い間練習してきたから『よし、試合をやろう』と思ったの。驚いたことに私はそれほど緊張していなかった。そこにいるのは正しいことだと感じたの。選択は間違っていないって。全てを再体験している感覚。昔は当たり前にしていたことが1度外に出てみると、また学びなおしたり、再発見しないといけない。それが楽しい。悔しい時もあるけれどその感情は全て楽しいもの」と話した。

「このテニス選手という仕事で1番好きなのは、チームと一緒に大会に向かっていくプロセス。そこには素晴らしい瞬間もあれば、けがや失望などの苦しい時期もある。でも、それは全て良いこと。みんなが一緒に参加しているからこそ、それを受け入れ、話し合い、コミュニケーションを取ることができる。それが醍醐味なの。もちろん、仕事をしながら子どもを育て、夢を追いかけるのはバランスを取る上で大変なこと。でもそれがうまくいくよう努力しているし、周りの助けが無ければうまくいかない」

最後に今後について語った。

「(ツアー制覇も)諦めてはいない。これからも進み続けて自分の力を引き出していきたい。全米オープンが開催し、出れる可能性があるかどうか、それを考え始めた瞬間から準備はしている。そこで何ができるか見てみたいと思っている。センターコートのアーサー・アッシュ・スタジアムに足を踏み入れるときはいつでも特別なもの。たくさんの思い出があるし、この先どうなろうとも結果は受け入れるつもり。また機会があれば、20年前や15年前のように感じられると思う。新しい物語。ワクワクするし、楽しみにしている。でも18番コートでもし戦うことになってもとてもうれしいはずよ」

テニスツアーは現在、新型コロナウイルスの影響で7月31日までの中止が決定。全米オープンは8月31日に開幕予定となっている。


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(2020年5月22日12時33分)

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