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ファイナルセット16-14の死闘

tennis365.netは、過去の名勝負に注目。18日は2009年7月に行われた男子テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)決勝、A・ロディック(アメリカ) vs R・フェデラー(スイス)を特集する。

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当時世界ランク6位のロディックは準々決勝でL・ヒューイット(オーストラリア)、準決勝でA・マレー(イギリス)を撃破。2005年以来4年ぶり3度目の決勝で、過去2回同様フェデラーと対戦した。

当時世界ランク2位のフェデラーは準決勝でT・ハース(ドイツ)を下して6度目の決勝に進出。2007年以来2年ぶり6度目の優勝を狙っていた。

両者のグランドスラム決勝対決は4度目で、いずれもフェデラーが勝利。当時21度目の対戦でフェデラーが18勝2敗と大きく勝ち越していた。

ロディックのサービスエースで始まった同試合は互いにウィナーを連発する激しいラリー戦に。ロディックが第12ゲームで迎えたセットポイントを1度で取り切りセットを先取する。

第2セットもサービスキープを続けてタイブレークへ。ロディックが6−2でリードし4本のセットポイントを握る。しかし6−5でバックボレーをアウトし追いつかれると、そのまま逆転を許しセットカウント1−1とする。

絶好のチャンスを逃したロディックは第3セットもタイブレークへ持ち込むもそこからフェデラーのストロークに圧倒されて取られ崖っぷちとなる。

第4セットではロディックがバックハンドのパッシングショットを決めて第4ゲームをブレーク。強く喜びをあらわにした後はリードを守り切り試合はファイナルセットへ突入する。

両者の対戦で初の5セットマッチのファイナルセットは一進一退の攻防となりゲームカウント6-6となる。当時ウィンブルドンはファイナルセットのみゲームカウントが6-6になってもタイブレークは行わずに2ゲームを先に広げた方が勝者となるルールとなっていた。
ブレークを許さず試合は進むも第17ゲームでロディックに2本のブレークポイントが訪れる。しかしフェデラーにセーブされると、第30ゲームでロディックはマッチポイントを握られる。最後はロディックのフォアハンドがアウトとなり、この試合初のブレークを許したとともに4時間16分の死闘の末に力尽きた。試合結果は7-5, 6-7 (6-8), 6-7 (5-7), 6-3, 14-16。

この試合は当時ウィンブルドン決勝史上最長試合に記録された。現在は2019年のフェデラーとN・ジョコビッチ(セルビア)による4時間57分が歴代最長となっている。

勝利したフェデラーは四大大会14度目の優勝。P・サンプラス(アメリカ)の歴代グランドスラム最多優勝回数に並んだ。現在は記録を20まで伸ばしている。

一方で敗れたロディックは2003年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)以来のグランドスラム制覇とはならなかった。




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(2020年6月18日18時07分)

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