ヨネックス株式会社は24日に都内で、テニスボール事業に関する会見を行い、今後の国内市場に向けた新たなテニスボール事業の取り組みを発表した。
ヨネックスは
大坂なおみの全米オープン優勝達成で活気づく国内テニス市場に向け、テニス事業全体の強化の1つとしてテニスボール事業の再編を図り、2021年1月を予定に商品ラインナップを刷新すると発表。
ヨネックスはこれまで3機種のボールの供給を行っていたが、来年1月より国際テニス連盟(ITF)と日本テニス協会(JTA)の公認球として申請中の「TOUR PLATINUM(ツアープラチナム)」他、6機種を発売する。
同社指定の工場で生産するテニスボールは、国際大会公認球からの練習球、テニススクール向けボールやレジャーまで、幅広いラインナップを展開し、高水準の品質でテニスシーンを支えていく。また、国際大会をはじめ、国内外の大会球の獲得に注力するとともに、同社工場製のラケット、ストリング、ストリンギングマシンに加えて、テニスボールの展開を強化することで、総合テニスブランド化をさらに推進していく。
発売される6機種は「TOUR PLATINUM」、「TOUR」、「CHAMPIONSHIP」、「PRACTICE(練習用)」、「CP(カーペットコート対応)」、「NP(ノンプレッシャーのレジャー用)」となっている。
同日の会見には元プロテニス選手の
辻野隆三氏、元女子ダブルス世界ランク13位の
藤原里華氏、ヨネックス国内営業本部長 公文辰男氏らが登壇。
辻野氏はテニスボールについて「プレーされる方は皆さん良いショットを打ちたいんだと思います。そうするとやっぱり良いボールで打った方がいいと。そして良いボールの定義としては例えば打ったインパクトの瞬間の感覚がとても大事です。どんなブランドのボールでも同じ種類であれば、打ったときの感触が同じで安定感がある方が良いショットに繋がるし、安定したショットになると思います。また、海外のボールだと、高い頻度でたまに感覚が違ってたりするので、高い安定感やレッスンなどにも耐える耐久性が大切だと思います」と話した。
一方、藤原氏は「ラケットも重要ですが、ボールは相手からの情報を全て伝えてくれる情報源です。その情報をインパクトのときに最大限もらいたいですし、そのときにボールが自分の思った打球で飛んでくれることは大事です。今回の発表を聞いて、素直にうれしかったです。私は全身ヨネックスなのですが、ボールだけはまだ、増えてはきてますけど大会などでもっと見れるようになるのかな、と思います」と語った。
ヨネックスのテニスボールは2021年、軽井沢国際女子テニストーナメント大会、島津全日本室内選手権大会、JOC カップ全国選抜室内選手権大会、日本リーグ、大阪市長杯世界スーパージュニア選手権大会、リポビタン国際ジュニアなど計26大会で採用予定となっている。
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