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フェデラー「道のり」語る

男子テニスで世界ランク5位のR・フェデラー(スイス)は9日にインスタグラムを更新し、自身のインタビュー動画を掲載した。動画ではジュニア時代や亡き恩師についてを語っている。

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膝の手術ですでに今季を終了しているフェデラーは、世界的な著名人や名スポーツ選手たちにインタビューをする「BecomingX」の動画に登場。「ポテンシャル」をテーマにし、テニスについてなどを語った。

「僕が育ったスイスは教育が第1で、スポーツはあまり人生に大きなものではないとされていたと思う。僕も昔、裏庭でバトミントンや卓球、テニスをやって『ウィンブルドンの優勝者はロジャー・フェデラーだ』なんて言ってトロフィーを掲げる真似をしていたよ」

「ウィンブルドンで勝つことを夢見ていた。壁打ちをしたり親や友達とダブルスをして、テニスはただボールを打つだけのものではないと気づいた。フットボールもやっていて、どちらか選ばなくてはいけない時、テニスを選択した」

「初めての試合は0−6で負けた。地元の大会だった。それからもっと練習して試合への出場を始めた。ジュニアで地域での優秀な選手になった。そして12歳でスイスの全国大会で優勝した。次の日には家の壁に『ジュニアチャンプがここに住む』なんて書いたりもしたりした。みんな笑っていたね」

「それから国のテニス雑誌にインタビューされて『ナショナルテニスセンターに来ないか』と誘われ、最高のジュニア選手たちの一員になるのは僕にとっていいことだと思った。14歳の時にそこへ出向き、週末に家族のもとへ帰ってくるような生活で、最初の9カ月はとてつもないホームシックになった」

「言語も分からなかったし、自信もなくして苦労した。ようやく結果が出るようになって、自信を取り戻し始めた。激しい道のりだった。家を離れた14〜16歳の2年間は僕の人生で最も影響を与えたものだと思っている」

「歯医者に行った時、何をしているのか聞かれテニス選手だと答えた。『それだけだよ、それが全て』と言った。そこからテニスをプレーしているだけで、これで本当に十分なのかと自分に問いかけた。もしかしたら僕は国のために次のスーパースターになれるかもしれないと考えた」

「16歳の時、ピーター・カーターがナショナルチームに加入した。彼とは一緒にコーチと選手の関係で動いていた。彼は僕にとって重要なメンターであり、彼のおかげで今の僕のプレーがある」

「彼が新婚旅行の車の事故で亡くなってしまったのは本当に悲劇だった。それは僕の世界を大きく変えるショックだった。僕の中で何かが目覚めた。それでギアを上げるような感じで、テニスを本気でやろうと決意した。僕のポテンシャルの全てを出し、才能を無駄にしたくないと。今まで起こったこと、ここまでの道のりは絶対に忘れない」




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(2020年11月10日19時55分)

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