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中川直樹にインタビュー

中川直樹
中川直樹
画像提供: tennis365.net
男子テニスで、今年の三菱全日本テニス選手権95th(東京/有明、ハード)を制した中川直樹にインタビューし、これまでのテニス人生、苦悩、来季の抱負などについて話を聞いた。

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三菱全日本テニス選手権95thで優勝した24歳の中川。新型コロナウイルスの影響を受けた今シーズンについては「ほとんど今年試合に出れなかったです。個人戦は5大会にしか出ていないけど、コロナ期間中はかなりトレーニングをして、その期間で(テニスが)できないわりには自分なりに充実できていたと思います。結果的に全日本を優勝できたので、いい過ごし方はできたのかなと思います」と語った。

全日本テニス選手権の決勝では、今村昌倫を6-1, 6-2のストレートで下した。試合開始早々にブレークを許す苦しい展開となった。この時のことに関して中川は「シングルスで決勝というのが久々だったので、かなり緊張していました。あそこでいきなりブレークされてちょっとやばいなと思ったんですけど、冷静でいれたので大丈夫でした」と振り返った。

また、中川にはこれまでの経歴や練習拠点についても教えてもらった。

「普段はアメリカのフロリダにあるIMGアカデミーを拠点にしています。今はこういう状況なので橋本総業チームに入らせていただき、千葉の柏にある吉田記念テニス研修センターで練習とトレーニングを積んでいます。去年のちょうど9・10月くらいに所属先を探していて、その時に橋本総業の監督の杉山さんに電話をいただき、そこから話が進みました」

「(橋本総業チームは)めちゃめちゃ仲がいいと思います。昔から知っている選手ばかりなので、そんな気を遣う必要もない。気を遣わずに接せられるのですごく楽です」

中川は2014年に全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)ジュニアのダブルスで優勝。同年は錦織圭N・ジョコビッチ(セルビア)らを破りシングルス決勝に進出し、準優勝を飾った年でもあった。

「ちょうどタイミングが重なりましたね。多くの人に知ってもらえた。(錦織2世と)言っていただけていました」

しかし、そこから2度にわたり右腕のけがを経験。一時はテニスを辞めることも悩んだという。

「2回やりましたね、どっちも右腕。プロ転向して数カ月でひじを痛めてしまって、結果的に1年間ラケットを握らずにリハビリをしていました。2016年の5・6月に復帰して、2年間くらいは大丈夫だったんですけど、今から2年半くらい前に手首を脱臼して、手術しなくちゃいけない状況になってしまった」

「(メンタル的に)1番苦しかったです。まだ1回目の時はプロ転向してすぐで、歳もまだ18だし、巻き返せるとポジティブに生きていた。けど、2回目は1番落ち込みました。『またか』と」

「(テニスを)辞めたほうがいいのかなと。でも挑戦したいと思っている自分がいたので、プロ転向してからずっとモヤモヤしていた。けがに悩まされて、やり切れている感がなかったので、辞めるならやりきってから辞めたいという思いがありました。それで、またチャレンジしようと思いました」

拠点としていたIMGアカデミーについては「テニス漬けの毎日なので、テニスにだけ集中できる環境という意味では世界一だと思います。朝からトレーニング、練習して、お昼にちょっとだけ学校行って、帰ってきて、また練習。その繰り返しです。あまり外出もできない。10代のうちは寮にいるので、すごい管理されています。外出るにしても許可を取らなければいけなかったり、どこに行くというのを書かなければいけなかったので、けっこうきつかったです」と述べた。

そこで、同じ拠点で活動する錦織と出会う。

「(錦織は)ほんわりしてる感じですね。僕が12歳の時から知っているので、10年以上。よくご飯にも連れていってもらったりとか、家に行ったりして、日本人で集まったりして。IMGにいる日本人のコーチとかも集めてご飯食べたりしてます。ゲームはやるんですけど、圭くんはゲーマーで強いです。僕はゲーム得意ではなく、カードゲームとかはたくさんやりますね」

「(錦織の)1番すごいなと思うのはフットワークが丁寧なとこ。すごい細かくて。あのフットワークは見習いたいです。かなり疲れると思います。相当足を動かしていると思う。歩数が人と違う、そこは異常だと思います」

また、錦織との1番の思い出は「自転車買ってくれたこと、普通の自転車を。僕けっこう自転車を使っていたので、『買ってあげるよ』って。『ありがとうございます』って言って」とエピソードを明かした。

今年、中川はテニス界で最も仲がいいと語る西岡良仁に帯同してローマやドイツで約2週間半にわたり練習。当時は錦織とも練習を行うなどトップ選手と触れ合った。

「圭くんから『練習しよう』と言っていただいて、それで練習を何回かしました。僕はテニス界で1番仲いいのが西岡選手です。こういうとこで西岡選手って言うのがすごい違和感で。いつもヨッシーって言っているので不思議です。(東京でも)けっこう会いますね。ご飯行ったり、ゴルフ行ったりもします」

「彼(西岡)の動き、守備範囲がすごく広くて1本でも多く返してくるので、それが大事な時になればなるほど相手は嫌なのかなと思います。コントロールがいいです。球は世界目線でみるとそんなに速くはない方なので、それをタイミングやプレースメントで補ったり、こっちも観ていて参考になります。面白いです」

「遠征で練習した錦織や西岡からの刺激が全日本選手権優勝の要因?」と聞かれた中川は「かなりあると思います」と即答した。

「きっかけと言ってもいいくらい。観たものに影響されやすいので。ボールの質だったり、打ち方とかいいイメージを持って日本に帰ってきた」

最後には来シーズンの抱負を語った。

「この状況でどうなるかまだ分からないですし、試合の予定も全然立てられていないですけど、もし開催されるようになれば、まずはチャレンジャーに出れるランキングに上げること。そこで、チャレンジャーでいい成績を残せるランキングにいたいです。優勝もしたいですし、2年後にはグランドスラムに入れるようにしたいです」

「300番以内は目指しています。2年以内に。そうするとグランドスラムが近くなってくる。250位以内になると予選には引っかかってくるので、その位置にできるだけ数年でいけるといいなと思います。今は武器を磨くこと。僕のサービス、フォアの展開はもっと磨けるところがあると思うので、タイミングを速めたりとか、ディフェンスもうまくなりたいです。サーブとフォアを極めていきたいです」




■関連ニュース

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・大坂 なおみ 失格ジョコに言及
(2020年12月9日16時50分)

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