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メド 観客の声援「少し窮屈」

テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は19日、男子シングルス準決勝が行われ、第4シードのD・メドベージェフ(ロシア)が第5シードのS・チチパス(ギリシャ)を6-4,6-2,7-5のストレートで破り、大会初の決勝進出を果たした。試合後の会見ではチチパスへ声援を送る観客が多かったことについて言及した。

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この試合、17本のサービスエースを決めるなどファーストサービスが入ったときに88パーセントの高い確率でポイントを獲得したメドベージェフ。第3セットでは観客の声援を受けるチチパスに1度ブレークを許したものの、試合を通して46本のウィナーを決め圧倒。2時間9分で2019年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)以来2年ぶり2度目となる四大大会決勝の舞台へ駒を進めた。

メドベージェフは、チチパスへ声援を送る観客が多くいたことについて語った。

「(第3セットでは)色んなことが起きてしまった。観客が彼(チチパス)についてきてから、少し試合のレベルが上がったと思う。スコアのせいではなく、観客のせいで少し窮屈になってしまった。去年のマルセイユ(2月)以来の観客がいる大会で、満員のスタジアム。観客の働きかけが強かったけど、慣れてくると気にならなくなる。第3セットの終わりになんとか集中を切り替えて、勢いを変えることができてよかった」

「難しいこと。試合が自分の思い通りに進んでいたから、そういうときは相手が誰かなんて気にしていない。テニスの世界では試合に負けている人の側に観客が回るのをみることが多いけど、それは普通のこと。第3セットはいろいろなことがあって、ちょっと厄介だった」

また、メドベージェフは第3セットの第11ゲームで勝敗の決め手となるバックハンドのパッシングショットを決めてブレークに成功。そのリードを守り切り勝利した。パッシングショットを決めたとき、メドベージェフは両手をあげて観客に声援を求める仕草をし、観客もそれに応えていた。

「彼ら(観客)はほとんど彼(チチパス)のために応援していたから、あのショットを決めて手をあげたときは僕が試合に勝った瞬間ともいうべきこと。もちろん、その後にサービスゲームをしなければならないけど、あれは重要な瞬間だった」

四大大会初のタイトル獲得がかかるメドベージェフは、決勝で第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。両者は8度目の顔合わせでジョコビッチの4勝3敗。ジョコビッチは準決勝で世界ランク114位のA・カラツェフ(ロシア)をストレートで下しての勝ち上がり。

決勝戦についてメドベージェフは「特別な試合になると思う。最高のテニスをする必要がある。肉体的には4・5時間最高の状態で、精神的には5時間最高の状態でいる必要がある。グランドスラムで勝つこと、特にノヴァーク(ジョコビッチ)に勝つことは、すでに大きなモチベーションになっているし、それは今より大きくなることはないと思う。勝つチャンスはある」と意気込んだ。

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(2021年2月20日11時22分)

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