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名前:ジュスティーヌ・エナン→選手名鑑
生年月日:1982年6月1日
出身地:ベルギー、リエージュ
身長:167センチ/体重:57キロ
利き手:右利き(オールラウンダー)
プロ転向:1999年
自己最高ランキング:1位
生涯シングルス戦績:493勝107敗
生涯シングルスタイトル数:41
生涯ダブルス戦績:47勝35敗
生涯ダブルスタイトル数:2
獲得賞金:19,461,375ドル
四大大会成績:全豪オープン優勝(2004年)、全仏オープン優勝(2003年、2005年、2006年、2007年)、ウィンブルドン準優勝(2001年、2006年)、USオープン優勝(2003年、2007年)
※2008年5月15日現在

ジュスティーヌ・エナンの足跡

ジュスティーヌ・エナン
ジュスティーヌ・エナン

不屈の闘志、強靭な精神力。ジュスティーヌ・エナンには、対戦相手を圧倒するオーラがある。

マルチナ・ナブラチロワが優勝した1982年の全仏オープン準々決勝が行われた6月1日に生まれたエナンが初めてテニスラケットに触れたのは2歳のとき。本格的にプレーを始めたのは5歳のときで、この年の夏には一日中コートにいるほど夢中になった。グラフにあこがれてテニス選手になったといい、12歳のときに今は亡き母に連れられて全仏オープンを観戦し、「この大会で優勝する」と誓ったという。

サッカーにも秀でていたというジュニア時代には、1997年に全仏オープンジュニアで優勝し、最高6位までランキングを上げた。1999年に16歳でプロに転向し、初めての大会だったベルギーの大会でワイルドカードからWTAツアー初優勝を果たした。同年の全仏オープンで四大大会デビューを決め、2回戦まで進んだ。

ジュスティーヌ・エナン
2007年に全仏オープン3連覇を達成

2001年のウィンブルドンでは、第4シードのジェニファー・カプリアティを準決勝で破り、初のグランドスラム決勝進出を果たしたが、ヴィーナス・ウィリアムズに敗れて準優勝に終わる。そして、2003年の全仏オープン準決勝でセリーナ・ウィリアムズを下し、決勝では同胞のキム・クレイステルスを破って、ベルギー人女子として初の四大大会覇者となった。この年は全仏オープンのほかにUSオープンを制し、グランドスラム2勝、ツアー5勝を飾って、10月に初めて世界ランク1位に輝いた。

2004年はウィルス性疾患に悩まされるが、アテネ・オリンピックで金メダルを獲得。2005年には全仏オープンで復活優勝を遂げた。2006年には四大大会全てで決勝に進出するも、2年連続3度目の優勝を果たした全仏オープン以外は、全て準優勝に終わった。生涯グランドスラム達成がかかったウィンブルドンでは、決勝に進出したがアメリ・モレスモに敗れ、その夢は持ち越しとなった。2007年は、全仏オープンでモニカ・セレス以来となる全仏オープン3連覇を達成し、USオープンで2度目の優勝。自己最多の年間10タイトルを獲得した。

四大大会成績 2003年 2004年 2005年 2006年 2007年
全豪オープン ベスト4 優勝 - 準優勝 -
全仏オープン 優勝 2回戦 優勝 優勝 優勝
ウィンブルドン ベスト4 - 1回戦 準優勝 ベスト4
USオープン 優勝 4回戦 4回戦 準優勝 優勝


2007年に引退したキム・クレイステルスとのライバル関係も、エナンをトップ選手に導いた理由の1つだろう。通算の対戦成績は12勝10敗。特に四大大会では7度対戦し、最初に2回はクレイステルスが勝ったが、後は2003年全仏決勝、2003年全英決勝、2004年全豪決勝を含め、全てエナンが勝利している。

ジュスティーヌ・エナン
ダイナミックなバックハンドが特徴

プレースタイルはオールラウンド。サーブ、ストローク、ボレーのどれをとっても一流のプレーを誇る。中でも、体をめいっぱい使ってダイナミックに打つバックハンドショットが特徴。女子らしからぬ肩のばねを活かしたサーブも他の選手と一線を画すところである。

コーチを務めるカルロス・ロドリゲス氏には14歳のときから師事していた。

プライベートでは、1999年に出会ったピエール・イブ=アルデンヌ氏と2002年に結婚。しかし、2007年初めの全豪オープン欠場を発表した後に、離婚したことを明らかにした。その後、同年の全仏オープンでは不仲になっていた家族とのその縁を取り戻した。

2007年は、全仏オープン、USオープンを含む通算10タイトルを獲得し、年間の通算獲得賞金は約540万ドル(約6億円)に達し、女子で史上初の500万ドル(約5億5500万円)突破となった。

2008年のエナンは、初戦のシドニーで優勝するも、第1シードで臨んだ全豪オープンでは準々決勝でマリア・シャラポワに完敗。 その後、地元ベルギーのアントワープで2勝目を獲得したが、ドバイではフランチェスカ・スキアボーネに、ソニー・エリクソン・オープンではセリーナ・ウィリアムズに敗れた。全仏オープン前哨戦のベルリンでもディナーラ・サフィーナに敗れ、この後5月14日に突然の引退表明を行い、これが最後の試合となった。

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